フィルタリングをどう考えるか

フィルタリングをどう考えるか

 

フィルタリングとは何か?

一言でいうならば「"子供にとっての有害サイト"にアクセス出来ないように制限をかける仕組み」です。

しかし、何をもって有害サイトというのかは定かではありません。
現段階では、「携帯電話メーカー各社の公式サイトには有害サイトは無い」とされているようです。

 

現在若者の中で人気を集めるケータイ小説は書籍化にとどまらず、映画化されるほどの人気ぶりです。
素人が書いた小説が映画化されるほどインターネットの世界は一般の人々の可能性を広げてくれる一面があります。



しかし、このケータイ小説分野に類似したものにケータイコミックと呼ばれるものもあり
その中でもヒットしているジャンルがBL(ボーイズラブ)と呼ばれる男性の同性愛を描いたものです。
マンガ喫茶でもこのコーナーはある程度の人気があるようです。このジャンルの読者の多くが女性です。

当初はOLや主婦の間で人気となりましたが今では女子高生にも高い人気が集まっているようです。
何とこのジャンルが、携帯電話会社の公式サイトで見ることが出来ます。
公式サイトではこのジャンルが有害ではないと判断されているようです。
少し首を傾げたくなってしまいますが携帯電話の公式サイトトップページにある


検索窓に"ボーイズラブ"と入力すればヒットします。

会員登録をすれば、フィルタリング契約がされていても利用が可能となっています。

 



また、子ども達に人気のある「モバゲータウン」「魔法のiらんど」といったサイトは
有害サイトと判断され、フィルタリングを使うと閲覧できないようです。




この事実は子ども達にとってはとても大きな問題であり
モバゲー等が使えないとなれば携帯電話の楽しみが半減するわけです。
そうなると当然の現象として、子ども達は親にフィルタリングを掛けないようにお願いをすることになるでしょう。


結果は2つに別れます。
あくまでもフィルタリングを外さない家庭と
子供の希望通りフィルタリングを解除する家庭です。



次に起きる現象はフィルタリングを解除してもらえない家庭の子供がフィルタリングを解除してもらった家庭の子の携帯電話を借りてゲームなどインターネットを楽しむという行為が起きるでしょう。そうなると友達の携帯電話を借りることによって別問題が起きる予感はします。

 

このように考えていくと、フィルタリングが掛かっているから安心と考えるのは安易です。
携帯電話各社の公式サイトには有害情報は無いとされていますが本当に無いといえるのでしょうか?
先程も触れましたように「何をもって有害サイト」と判断するかなのです。


では、完璧ではないからフィルタリングは不要かといえば、それは間違いです。
暴力、自殺、薬物ほか「子供にとっての有害サイト」は多く存在し、フィルタリングを利用することによってある一定の範囲で守られることは間違いありません。
フィルタリングの利用推進は国をあげての活動として動き出していますが、保護者が理解を示さなければ何の意味もないのです。

 

有害サイト規制法の動きに合わせて、携帯電話サイト業界などでつくる
第三者機関「モバイルコンテンツ審査・運用監視機構(EMA)」が青少年向け健全サイトの認定基準を設ける方向で審議が進んでいるようです。

基準を満たしたサイトは、未成年利用者の閲覧を制限するフィルタリングの対象から除外される見通しのようです。


有害サイト規制法では、犯罪や自殺を誘引するような情報を「有害情報」としていますが「表現の自由」に配慮して、どんな情報を有害とするか個別の判断は民間に委ねるとしています。




ニュースによれば、基準は
〈1〉携帯端末の識別情報の管理
〈2〉通信記録の3か月以上の保管
〈3〉利用者の年齢確認
〈4〉悪質利用者の強制退会措置
〈5〉犯行や自殺予告など緊急時の対応

などの22項目とされています。


すべての基準を満たせばEMAの「認定サイト」となりフィルタリングの対象から除外されることになります。また違反したサイトは認定を取り消すと取り決められているようです。

この動きが実用的に子供の安全を確保してくれることを期待したいところです。

現時点では、フィルタリングが必要かどうかは判断が分かれるところかもしれませんが、子供が初めて自転車に乗り出した時は、補助輪をつけておいた方が怪我をする確立が少なくなるのと同様に、フィルタリングによって有害サイトを利用してしまう確率は下がります。
ぜひ、子供を危険から守るために、フィルタリングを利用しましょう。
携帯電話なら携帯電話各社が無料で提供しているフィルタリングサービスを契約し、自宅のパソコンにはフィルタリングソフトを導入しましょう。



そして本来、何よりも大切なことは
危険なサイトかどうかを判断する力と、誤って有害サイトを利用してしまった場合に実際に降りかかってくる危険をどう回避するのか、といった知識を子ども自身が身につけることなのです。

保護者には、子供がそれらを身につけるよう教えていく努力が求められています。

 


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