親子で学ぶ

親子でメール交換してみましょう

 

 
子供に携帯電話を与えたら、まず親子でメール交換をして下さい。

音声による通常の会話と文字会話は違います。会話ができれば文字会話ができるのではありません。逆に言えば、会話の感覚で文字会話をするから勘違いや誤解が生まれるのです。

 

子供に限らず大人でも、メールでは意思の疏通が取り切れないことがあります。通常の会話のつもりでメールを書いてしまい、文字に表現されない感情やニュアンスが伝わらず、正確な真意が表現しきれていないメール内容になってしまうからです。

こうした現象は、どれだけ口頭で説明しても子供には理解できないことがあります。実際に私は中学生から「メールで伝えられないことはないと思う」と意見をもらった経験があります。

 

こうした子ども達の意識を知ることができる興味深いデータがありました。モバイル社会研究所(*)よるアンケート調査(モバイル社会白書2007)で、『大切な用事の伝達手段』に関するものです。通話で伝えるか、メールで伝えるか、を聞いています。


小学校3,4年生では大事な用事は通話で伝える子が多数おり通話54.3%,メール18.5%。


小学校5,6年生でも同様で、通話85.7%、メール13.0%。これは私達大人も同様です。


しかしこれが中学になると逆転しています。


中学生では通話37.3%、メール58.0%、


高校生も通話37.6%、メール59.9%なのです。

つまり、中学以上のケータイユーザーの子ども達にとっては、口で話すより、メールで伝えるほうが大切な用件を伝えることができるという認識が多数派なのです。彼らにとってメールはそれほど伝達能力のある重要な存在なのです。

 

こうした認識の上で、満足な情報モラルを持たずにメールを頻繁に送ってしまえば誤解が生じて当たり前です。こうした認識を持たせない、間違いに気づかせるには親子のメール交換が一番効果的と思われます。

友達同士のメール交換では誤解から喧嘩に発展してしまうかも知れないやり取りも、親だから「今日のメール意味が分からなかったよ」「このメール冗談なの?本気なの?」など交換したメールで誤解を招きやすい文面についてどのように表現をしたら良いのか、子どもと相談しながらアドバイスすることができます。



子供が音声会話を覚えたのは、生まれたその日から毎日、お父さんお母さんの言葉のシャワーを浴びていたからです。文字会話も同じように親からの文字による会話を浴び、子どもがそれに答える中で覚えられるはずです。

 

パソコンや携帯電話、インターネットに関しては子供の方が詳しい、と言われる大人の方がみえます。確かに操作方法については子ども達の方がのみ込みも早く、一見子供の方が詳しいように見えますが、携帯電話をツールとして使う上でのマナーやモラルなどについては未成熟な子供ではまだまだ身についていないことが多いはずです。この部分を親子でメール交換をしながら実践的に教えるように心掛けて下さい。

 

モバイル社会研究所 

ケータイの請求書を親子でチェック

 

 

子どもが安全に携帯電話を利用していくには、親が常に、子どもの利用状況に目を配っていく必要があります。その為の手段の一つとして、毎月届く携帯電話の請求書の明細を"親子"で確認をすることをお薦めします。


携帯電話の利用料は携帯電話会社によって、また個々の契約内容によっても違いますが、料金体系を大きく分けると基本使用料、通話料、パケット代、情報料(有料サービスを利用した際に発生)となっています。

この中のパケット代はメールやWEB閲覧、音楽のダウンロードなどで高額になりがちなため、そうしたサービスを利用する人の多くは定額による使いたい放題を契約することが主流となっているようです。

 

ただ、子どもがそれを利用することによって、インターネットの利用頻度に意識がいかない親が多いようです。定額でなければ「高くなると親に怒られる」と、子供は料金に神経を使うでしょう。当然、親も使いすぎには常に目を向けます。是非一度携帯電話の請求書に載っているパケット代の明細を見てみて下さい。
使いたい放題を利用している場合、「パケット通信料」の請求金額がウン十万円になっていることはざらにあり得ます。ただ、定額契約のために値引き調整をした形になっており、実際の請求は契約通りの金額になっているだけです。

携帯電話会社によって表現は違いますが"コンテンツ利用料""情報料"などは、音楽ダウンロードや契約サイトの有料サービス等に掛かったサイト利用料金などです。パケット代は利用内容で変わりますが、明細を見ると、子どもに人気の「着うた」「着うたフル」と「着メロ」ではパケット量が大きく違うことが分かります。

利用する上ではダウンロード操作としては何ら変わらないのですがパケット量は大きく変わります。これを見ても子供がどんな使い方をしているのか見えて来ます。料金が同じなら、と無関心な保護者もみえるようですが、このパケット通信料が多いということは、子供はそれだけ携帯電話を使って何らかのサービスを受けていることになります。

 

携帯電話で音楽を聞く場合、機種によって利用方法は異なっています。
CD等からパソコンを経由してmicroSDカード他へ録音し、それを携帯電話に入れて携帯音楽プレーヤー変わりに持ち歩く、という方法もあります。
WEBサイトからの音楽ダウンロードに関しては、情報料が1曲あたり課金される契約もあれば月額契約もあります(その際のパケット代は別でかかります)。

ですが一部では、情報料無料のサイトから音楽のダウンロードをしているケースもあります。請求書の有料サービス料(コンテンツ利用料、情報料など)が0円であるのに、子供が音楽を携帯電話で聞いていたとしたら、著作権違反をしている可能性があるのです。

著作権をあなどってはならないのです。著作権の侵害が子供の将来にマイナス影響を与えることも十分あります。今からの時代を生きる彼らには、子どものうちから知的財産権についての意識を植えておく必要があります。

 

分からないことはその都度調べたり、ショップで尋ねたりしてサービスと料金の関係以外にもパケットの仕組みなどを知るようにしましょう。どこの家庭でも利用料制限についての家族ルールはあるようです。約束をした利用金額を超えなければ良しとされているようですが、金額だけにとらわれず利用内容について親が把握し、子どもに指導していくことは、子供の安全を守る上でとても大切です。また少ない例ではありますが料金を厳しく注意するがために友達の携帯を利用してしまい家庭間でトラブルが発生した事例もありますので、その子の希望や利用方法に応じた適切な料金体系を親子とも納得して決めたいものです。

 

携帯電話会社によっては、発信履歴を請求書と一緒に発送するサービスを行っています。WEB上でもチェックできます。何時何分にどこに発信して何分間通話をしたかが一目で分かり、インターネット接続やメールについても詳細が分かるようになっています。このようなサービスを受けることによって親子で明細を見ながら使いすぎがないかを話し合いましょう。当然ながら、そうした話し合いをするには前提条件として子どもの了解が必要になってくるでしょうから、そうしたことも家族ルールとして決めておきたいところです。そして、それを可能とする親子の関係が不可欠です。

実はその関係性が、子どもを守るためには一番必要、となってくるのです。

親子で情報交換してみましょう

 

 
「ケータイのことは、子どものほうがよく知っていて私は分からないから」と言わないで下さい。

「ウチの親なんてケータイのことは何にも知らない」といった印象を子供が持っていると、ケータイで困りごとが発生した時でも親に相談を持ちかけない可能性が高いようです。逆に、「自分の親はケータイであれこれやっていて結構いろいろ知っている。」と子どもが思っていれば、ちょっとした問題が起きた場合でも、「親に相談すれば何か教えてくれるかも知れない。」という発想につながります。


ご自分の子ども時代に「親の苦手な教科」で分からないことがあっても「聞いてみよう」とは思わなかったのではありませんか?「どうせ分からないだろう」と思ってそのままにしてしまったり、別の得意そうな人に聞いたのではないでしょうか。

学校でも、数学の先生に英語のことはあまり聞きませんし、音楽やファッションでも得意そうな友達、自分の聞きたいことを知っていそうな子に聞いたりしました。今の子どももそうした気持ちは同じだといえるでしょう。

 

子供に携帯電話を持たせたら、できる限り親子でケータイに関する情報交換をしてみて下さい。

待ち受け画面のダウンロードサイトであったり、ゲーム情報であったり、携帯小説サイトでも構いません。
親子でこのような情報交換をした時の子供の反応で我が子のケータイ世界を垣間見ることができるでしょう。

ケータイ世界の情報を子供から教えてもらい、親自身がそのサイトを見てみて感想を伝えるだけでも親子間でケータイの話題で話すことができるでしょう。

 

大人からすればケータイ小説を読んでもつまらないかも知れません。ケータイ小説を楽しむことが目的ではなく、子ども達のケータイ世界を知るためと思って少しでも良いですからケータイの世界を体験してみて下さい。

 

子供がケータイトラブルに巻き込まれた時は、水面下で物事が動いていますので周りの大人は気づきにくく、実際に大人の耳に入った時には大きな問題になってしまっていることが多々あります。何事もトラブルは早期発見すれば大事に至らずに済むものです。「トラブル」に発展する前の「困りごと」「悩み」の段階で大人に相談できる環境を日頃から整えておくことが、ケータイトラブルの予防につながります。


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