学校で行う情報モラル

授業を行う上での注意点

 

絵本から伝える情報モラル実践授業では、児童生徒に絵本を通じることでイメージしやすい環境を作り、情報モラルを理解できるように努めています。

あくまでも絵本を尊重し、無理に情報モラルに結びつけることは勧めていません。

絵本の力を借り、多くの想像を巡らせ、楽しみながら受け入れられる教材となれば良いと考えています。児童生徒が過去の体験や知識、潜在意識と関連づけをし、あるいは未体験な状況を疑似体験する場となり、情報モラルの一端を理解してくれることを願っています。

 

児童生徒は絵本に触れることで、各自が様々な思いを巡らせることでしょう。
その思いから各自の潜在意識が蘇り、授業目的とする情報モラルの要素と関連づけされることによって各自が情報モラルに応用させてくれることでしょう。

「この絵本はこんなことを伝えている」と単一の筋道のみに導いてしまうと、せっかく各自が置かれた環境や経験に基づいて多くのことをイメージした児童生徒の発想を止めてしまい、絵本の力を弱めてしまう恐れがありますので十分な配慮が必要となります。

 

絵本からイメージする内容を問い掛ける程度が望ましいと思われます。
そしてなるべく子供の意見を聞き、各自がどのような発想をしたのか、多くの意見を引き出すことが大切です。そのことは、一冊の絵本から多くの発想が生まれる≒同じ事柄でも違う発想をする人がいる、という情報モラルに欠かせない事柄の良い経験となっているのです。

絵本に触れ、各自が思いを巡らせクラスで意見交換をした後に、授業目的である方向性の発問によって子どもたちは新たな発想を持ってくれるかも知れません。

各自で家庭の環境が違うため、インターネット体験には必ず差があり、全ての子どもたちが情報モラルに直接結びつけられるのものではありません。よって、具体的な禁止事項等を授業として伝えようとしても経験が無かったりごく少ない子供には伝わらないようです。

絵本が持っているテーマから自己の経験とつながり、子供が何かに気づいたり、再認識することがあれば、それはやがて成長と共にインターネットに触れた時に有効に働くと信じたいと思います。

 

授業者としては、絵本の著作権を侵害しないように最大限の注意を払うようお願いします。
授業現場においての絵本の活用は特例として認められていますが、絵本から伝える情報モラルにおける著作権を十二分にご理解下さい。又子どもたちは授業現場での特例を意識しません。

「学校でやったから家でもやって良い」と解釈しがちになりますので、複製をする行為は極力避ける方が望ましいと思われます。



絵本から伝える情報モラル実践授業のご紹介です。
絵本『青いかいじゅうと赤いかいじゅう』を取り入れた実践授業の様子がお分かり頂けます。

 

下記をクリックするとPDFファイルとしてプリントすることが出来ます。



◆絵本『青いかいじゅうと赤いかいじゅう』情報モラル指導案

 
◆子供の発言&授業風景メモ


◆情報モラルおすすめ実践報告

 
◆絵本『青いかいじゅうと赤いかいじゅう』


◆授業風景の写真

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絵本から伝える情報モラル実践授業のご紹介です。
絵本『七ひきのねずみ』を取り入れた実践授業の様子がお分かり頂けます。

 

下記をクリックするとPDFファイルとしてプリントすることが出来ます。



◆絵本『七ひきのねずみ』情報モラル指導案

 
◆子供の発言&授業風景メモ


◆情報モラルおすすめ実践報告


◆ 情報モラル・考えノート

 
◆絵本『七ひきのねずみ』


◆授業風景の写真
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絵本から伝える情報モラルにおける著作権

 



著作権法の特例として授業で行う際は

侵害と見なされませんが次の事項に注意して下さい。

 


1,絵本の一部利用

2,改ざんをしない

3,コピー配布

4,保護者向けに使わない

5,映写する際は配慮する

6,著作者死亡50年以上経過した作品

7,マスコミ等の取材

8,図書館公民館等での授業

9,親子参加型授業

 

 

 

1についての注意事項

著作権保護の根底には著作者の思想や感情の創作的な表現を侵害しないといった観点がありますので、最後まで読み切らないことや、必要と思われる一部分だけを取り上げて情報モラルに繋げる行為は授業内においても侵害となる可能性があります

 

 

 

2についての注意事項

著作物を基に教師又は児童生徒が創作的な表現をすることは著作者の思想や感情を侵害する行為にあたります。著作物はそのまま授業に取り入れるようにして下さい。例えば絵本の続きを創作したり、絵本の中に新たな人物を登場させることは改ざん行為にあたり授業内でもやってはならない行為です。

 

 

 

3についての注意事項

複写されたものを切り取ったりする行為は著作権侵害になりますのでご注意下さい。また児童生徒への配布は特例として認められてはいますが、そのまま児童生徒が持ち帰り二次利用することは著作権の侵害にあたりますので、回収することをお勧めします。尚全校児童生徒に対し大量に配布することも侵害にあたるケースがありますのでご注意下さい。

 

 

 

4についての注意事項

著作権で特例として認めていることは授業に限定されていますので、保護者のみに向けた情報モラル講演などに使用すると著作権侵害になります。但し、公開授業のように児童生徒を参観される保護者への提示は侵害にあたりません。

保護者に対し子ども達がどのような授業を受けているのか説明する場合はブックトーク(絵本紹介)程度にとどめることが望ましいと思われます。

 

 

 

5についての注意事項

著作権法33条2では「弱視の児童又は生徒の学習の用に供するため、当該教科用図書に用いられている文字、図形等を拡大して複製することができる。」としています。しかしあまりにも多くの人数(大型校の全児童生徒対象)である場合は出版社に許可を得ることをお勧めします。基本的に著作者の了解があれば著作権侵害になることはありません

 

 

 

6についての注意事項

著作者死亡後50年が経過したものは著作権を有しませんが、挿絵や模様などを入れ複製権が存在することがありますので、著作権が存在するもの同様な取り扱いが好ましいと思われます。また、「著作者が生きていたとして、されたくない行為」は禁止されています。例えば、内容を卑猥な表現に変えるなどは著作権侵害の恐れがあります。社会的変化に応じた程度までと配慮する必要があります。基本的には著作者死亡後50年以上経過した作品については自由利用が認められています。

 

 

 

7につての注意事項

新聞やテレビ局等の取材が生じた場合は取材者自身自らが著作権の確認をするようにお願いをされることが好ましいと思われます。著作物によっては包括契約をされてマスコミ各社が事前に了解を得ているものも存在します。

 

 

 

8についての注意事項

著作権法では学校以外の教育施設として公民館などを上げています。施設として図書館等は許される範囲であると思われます。しかし、それが授業であることが大前提であることを忘れてはいけませんから教育委員会、学校長等が授業である趣旨を明確にしている必要があります。勿論教員資格を有する方が同席をする必要があります。授業者は教員資格がなくても構いませんが有資格者が同席していなければなりません。

 

 

 

9についての注意事項

授業の特例として許されていますが対象者が「教育を担任する者及び授業を受ける者」に限定されています。保護者の参加方法によっては侵害のおそれがありますので十分ご注意下さい。著作権者に了解が得られれば問題はありませんので、出版社を通じ了解を得て頂くことをお勧めします。

 



著作権について

著作物には「同一性保持権」と言われる著作者の人権の一種としての考え方があります。つまり著作者の意に沿わない表現が施されない救済権がありますので、その背景を十分考慮した上で授業を行って下さい。

著作権侵害は明確なガイドラインを設けることは非常に困難です。なぜならば著作者の意志に左右される部分が多く含まれているからです。

著作権法は文化の発展の為に設けられた法律であることを十分ご理解頂き授業を行って下さい

 

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