絵本を通して

絵本の力を借りている



・  絵本とは、親と子の、心と心の触れ合い。つながり。

・  絵本とは、子どもの心の中に降り積もり、堆積していくもの。

・  絵本とは、親が子の成長を感じ、自らを振り返り、自分自身への気づきを与えて
    くれるもの。

・ 絵本とは、子どもの健やかな成長を願い、大人が手渡していく愛情そのもの。
  その表れ。

・  絵本とは、我が子の成長過程、成長してきた風景、その時その時の子どもの
  表情、体温、空気、親自身が感じていた想いを、いつでも思い起こさせてくれる。

・  絵本とは、子どもにとって、楽しさ、喜び、幸福感そのもの。
  それは、読んでいる大人も同じです。






「絵本から伝える情報モラル」では、学校の授業に絵本を用います。
市販されており、だれでも手に入れることができる絵本です。
学校現場において、絵本の持つ力を借りているのです。



情報モラルとは、結局のところ、
目の前にいない相手の立場や心情を想像し思いやること、を最前提としています。



著作権や肖像権など法的な知識が必要な部分もありますが
それらも創作者や著作者の立場に立つことが意味を理解し
法を守るための第一歩となります。




「絵本から伝える情報モラル」では、
"子供の心をとらえる力""想像させる力""印象に残す力""メッセージ性"など、
多くの絵本の力を借りて情報モラルを伝えようとしています。


低学年の子どもも、少ない自分の体験と絵本の世界を結びつけて想像し
気づき、頭の中で遊ぶでしょう。

その楽しさをクラスの友だちと共有する喜びがあり、
その体験をふとしたきっかけで思い出すことができます。



情報モラルに通じるメッセージ性を持つ絵本を用いることによって、
まだインターネットを経験していない子どもと、
常にネットに触れる環境で過ごす子どもが、教室で同時に
同じ絵本を通じて"ネット社会に必要な情報モラル"を学ぶことができます。


子どもたちは、絵本がかもし出す"楽しい"という
プラスのイメージの中で集中して学ぶことが可能となり
その絵本からのメッセージを印象深く受け止めるでしょう。





子どもたちは、インターネットと日常生活とを
切り離して考えることができない時代を生きていきます。

しかも現状では、体も心も成長過程にある子どもたちが、
ネット社会には大人と同様の一個人として入ることになります。

彼らには、ネット社会で得られる有益な情報を活用し、
かつ、健全に自律して生きていくために不可欠な情報モラルを身につけ、
自分自身の行いを振り返りながら前進していって欲しいのです。


絵本は、教室内にいる子ども一人一人の心へ直接的に伝わり、
人の気持ち、自己の肯定、社会性、想像力などネット社会で生きる上で
必要と思われる要素を、子どもたちに分かる形で表現してくれています。

学校の授業で情報モラルを伝えるにあたり、
そうした絵本の素晴らしい力を借りているのです。


家庭や地域に望まれていること


各章で繰り返しふれましたように、インターネット社会で健全に生きる上では、
「目の前にいない相手への思いやり」「自分を大切な存在だと感じる気持ち」
「次の展開を想像する力」など、様々な実体験と心の成長に伴ってゆっくりと
身についていくものが、必要な要素となっています。


そしてそれは、未成熟な子どもたちに対しても
ネット社会に初めて入る段階から、すでに大人と同様に求められるのです。




学校の授業という限られた時間だけでは、元来の成長過程をたどっていては
不足しがちな実体験や心の成長を補うことには無理が生じます。


家庭や地域、学校それぞれが、継続的に日常の中で、
子どもたちの成長に目を配っていくことが望まれています。
読み聞かせをしてみよう



ネット社会を健全に生きていくためには、
心の成長が必要になってくることはすでに取り上げましたが、

では家庭や地域ではどのようにしたら
その助けができるのだろう?という点を考えてみたいと思います。



子どもの心の成長を助けるには、実に様々な方法が考えられるでしょう。


家庭においては、子どもと一緒に台所に立って食事やおやつを作ったり
一緒にスポーツをしたり、テレビを見ながら話したり、
散歩や買い物を楽しんだり・・・。「何をして」と並べるのはもどかしく、

それ以前にそうして分けてしまうのはおそらく間違いで、
親が子どもと一緒に生活することすべてが彼らの心と体の成長に
関与しているのだといえるのでしょう。





地域においても、各地域ごとに子どものための積極的な取り組みが
伝えられています。登下校を見守るためのパトロールや、
週末などに以前から行われている野球やサッカー等のスポーツ教室もあります。

地域の大人を学校に招いて様々な体験談を聞く
機会を設けているところもあるようです。


子どもたちが地域の大人と接し、自分の親ではない大人の体験を
見聞きすることは、実体験の少ない子どもにとってはとても貴重な経験です。
そうした経験はまさに、「人の気持ちを思いやる、思い巡らす」
というネット社会に不可欠な心の成長にもつながっていきます。





そうした中、もっと手軽に、子どもたちの心に響くこと、
子供とともに楽しむこと、として上がられるのが、
"絵本の読み聞かせ"だと私達は考えています。



学校で行う情報教育「絵本から伝える情報モラルはあくまでも
学校の授業を前提に考えていますので、その絵本と情報モラルに対して
「説明」「問いかけ」「確認」などが行われます。
これは、家庭や地域の方が行う読み聞かせとは別と考えます。



家庭はもちろん、図書館や児童館での読み聞かせ、
学校へ行かれる読み聞かせボランティアさんなど地域の方々が
される読み聞かせは、あくまでも、絵本の世界を子どもと一緒に楽しみ、
その場にいる子どもが笑ったり驚いたりする様子を楽しみながら眺め、
幸せなときを共有することができるものでしょう。




絵本は、幼い子供から大人までが、
ワクワクドキドキとお話の世界を旅することができます。

まだ自分の周りでは起きていないことや、
現実にはいつまでたっても体験できそうにないような世界を見せてくれ、
その中で自由に遊ぶことができます。そうしたことの繰り返しや積み重ねが、
子供の心に堆積し、心を育てていくと考えます。


それは、ネット社会という限られた社会にとどまらず
子ども達が生きていく上で様々なことを考え
行動していくことの土台となります。




絵本の読み聞かせは、子供と関わり心を通わす方法のひとつです。


子供の心の成長を願い助けていくためには、長い時間が必要です。
スムーズにいくときばかりではないでしょう。
それでも、子どもと関わり続けていくことで
彼らを守り助け自立を後押しすることが未成熟な彼らを
ネット社会に送り出してしまう大人の役割ではないでしょうか。

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