子供に教える
子供に勉強を教える時には「説明」→「考えさせる」→「確認」といった流れがあります。
学校の授業でもこの流れが多く取り入れられています。計算方法を学ぶ状況を例にあげればイメージしやすいかと思います。1年生に足し算を教える時に実際におはじきや数え棒などを使い、数を数える行為は「考えさせる」に当たります。
情報モラルを理解するには想像力が必要なのです。
子どもが理解しやすく、楽しみながら学べる方法を工夫する必要があります。
情報モラル授業を行う際には、幾つかの要素を理解させなければなりません。
それには、法律を含む「ルールを理解させること」
直接的に現実に対応するための「禁止事項の説明」
そして「人としての心の部分」などが含まれます。
この「人としての心の部分」を分からせることが、
実は、法律や禁止事項を理解させることにも増して
本来重要であることは繰り返し書かせていただきました。
「絵本から伝える情報モラル」の授業の1例では45分間の授業で
情報モラルに触れたのは最後の5分間だけでした。
40分間を担任の先生と子ども達が絵本について語り合い、
子ども達がそのお話しを十分イメージできた後に少しだけ
インターネットのお話しをしました。ただそれだけで子ども達は、
伝えたいことに対して深い理解を示してくれました。
これからも分かるように、絵本は子どもを引き付け、
イメージを膨らませ、楽しさの中から子ども達の心にメッセージを届けます。
情報モラルはまだ必要ないと思われる時期や、
ネット経験の無い子と経験のある子とが同時に授業を受ける場合でも、
絵本は情報モラルに必要とされる「人としての心の部分」を伝えています。
子供は絵本の世界に入り、既に持っている体験や潜在意識と繋げていきます。
授業では、子供が気づきだした段階で問い掛けをすると発想がしやすく、
子供は自ら気づきを見つけることができます。
子どもの「心の部分」は養われていきます。
法的なルールや禁止項目に関しては、実はその上でこそ機能する決め事であり、
その上でならば理解させるのはとても簡単なことになると考えます。
小さな子どもと話しをしていて突然関係ないことを言い出すことがあります。
例えば海の話をしている時に
「おじいちゃんにランドセルもらった」と言い出したとします。
周りから見れば何の関連性もない話ですがその子にとっては関連性があるのです。
おじいちゃんの家が海の近くにあったことによって
海の話からおじいちゃんをイメージして
ランドセルをもらったことを思い出したのです。
偶然や必要に応じてそうした記憶は思い出され
関連付けをして新たに積み重ねられていきます。
なにもかもが新しいことばかりでは子どもはなかなか理解できません。
子どもが遊びを通じて体験したことや、
家族や友達との触れ合いで感じたことなどは記憶のどこかに残っています。
今までの成長過程を踏まえた上で、彼らがすでに持っている知識や潜在意識と
新しい事柄とを結びつけながら教えることで、理解は進みます。
子供には未体験のことが多く起こります。けれどネット内では匿名性という
側面もあり、子どもであっても大人同様の対処が求められます。
物事を判断するときには自分のもっている情報を基に行うため
少ない経験値では正しく判断しきれないことが起きてしまうのです。
少しでも多くの判断材料を潜在意識にいれておくことによって判断力は向上し
ネット内でのトラブルを回避する力となります。
脳のどこかに記憶されていることがらを指しています。
情報モラルはもとより、新しい事柄を教える際には理解が深まり、
実際のネット社会においても生かされます。
絵本は子どもにとってイメージしやすく、様々な疑似体験をさせてくれます。
そのことは情報モラルに限らず
様々な判断をする上で子どもの力になると考えられます。
